女三宮が飼ってたという猫の亡霊で、小蝶前[こちょうのまえ]に取り憑いて体をあやつったりします。
☆ 莱莉垣桜文 附註 歌舞伎の『吾嬬森栄楠』(1779)に登場するもの。古い時代には、猫が化けるというものが出て来る場合、お芝居の世界設定として「猫」が出しやすい『源氏物語』(女三宮が猫を飼ってるので)が利用されることが多かったようです。
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