にしきのようなるもの 錦の様なる物

にしきのようなるもの(錦の様なる物)

竜宮にあるという錦のような素材の衣で、これをかぶせられると、人間界に帰って来たときにすがたかたちが大蛇のようになってしまい、みんなから怖がられてしまったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『地蔵堂草紙』に登場しているもの。竜宮から帰って来るときに、これをかぶせられてしまった地蔵堂の僧侶は、大蛇になったすがたを見ておどろくまわりのひとに気が付いてびっくり。お経を唱えて悔いていると、蛇の背中がぱっくり割れて、無事に人間の姿として蛇の中から出て来ることが出来たりします。

和漢百魅缶│2016.07.24
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