やわたのたまご 八幡の鶏卵

やわたのたまご(八幡の鶏卵)

信州更級郡につたわるもので、八幡さまの氏子であるという里のひとびとはたまごを食べたりすると口が腫れ上がったり、血をはげしく吐いたりするなどの罰があたった、といわれてたソウナ。

その里にはどこか別の地へ輸送中のたまごの荷物が通過するのもだめだとも言われてたそうで、さしかかって通過したとたんに、たまごが破裂したり腐っちゃったりしたとも。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『千曲之真砂』曰
「八幡の氏子 八はた七郷とて七村あり此内の者みな鶏卵食ふことならず誤て喰ふ時は忽[たちまち]血を吐[はく]といへり」

和漢百魅缶│2016.07.1
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