めしくいしびと 飯食い死人

めしくいしびと(飯食い死人)

お棺のなかにおさめられてる死人が、いきなりかんおけの中からもそもそ生きてるように立って歩いて出て来て、おそなえしてあるごはんなどをもぐもぐと食べるというふしぎなもの。

食べた後にかんおけの中に戻りますが、たしかめてみると体は冷たくかたまってて、普通の死人なのだトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『奇異雑談集』には、ある行脚僧が下総のある山の中で宿をかり、これに遭遇したというおはなしが書かれてたりします。

和漢百魅缶│2016.07.01
Design. Koorintei Hyousen 2016