くびったん 首垂ん

くびったん(首垂ん)

首がどたんと前後にたれさがってしまって、容易に起こすことが出来なくなってしまうというふしぎな状態のことで、神仏のたたりなどで起こったりするというもの。

上州吾妻郡では、明治の中頃に赤痢が流行ったときに観音さまを安置してる観音堂を赤痢の隔離所につかったところたちまち、その世話人の家の者がこのたたりにかかってしまって首がぐらぐらがたがたに。新築のお堂をたててあやまったところ、ぴたりと治ったらしいソウナ。

和漢百魅缶│2016.06.15
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