おたけ お竹

おたけ(お竹)

備後の尾道につたわるもの。むかし、観勇という長者の家につとめてたお竹という召使いが、身に覚えのない罪をかぶせられて食べ物も与えられずになぶり殺しにされてしまい、観勇を含んだ父・息子の代にわたってたたりを与えつづけたといいます。

観勇とその父は病気になって死に、その息子の小左衛門は、柱からも壁からも床からも座敷からもすべて屋敷が血だらけになるという現象におそわれて(小左衛門以外には血は一滴もみえない)、しまいには自分の着物や布団も血まみれだと見えるようになり、衰弱して死んでしまったソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
よく知られてる「播州皿屋敷」のお菊のおはなしというのは、この観勇長者のお竹のことをもとにした作り話だ、といったことも土地のひとは言ってたそうです。

和漢百魅缶│2016.05.13
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