水の中に棲んでいる「こうりゅう」が人間のすがたになって地上に出没して、人間と親しくなっては水の中に連れ去って食べてしまったりしてたというもの。
端午の節句に食べる粽[ちまき]などのはじまりには、この被害をふせぐために竜や魚のかたちにつくった茅[かや]の葉でまいたごはんをおのおのの腰にぶらさげてそれを提げてない者が人間ではないものだと見分けたり、竜のかたちをしているそれを庖丁などでザクザク切って食べて人間に化けてまじっている存在をびくびくさせたりするなどのことがモトになってるよ、というおはなしもあるソウナ。
和漢百魅缶│2016.05.11
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