あみだうし 阿弥陀牛

あみだうし(阿弥陀牛)

江州高島郡にむかしいた勝覚[しょうがく]という阿闍梨の父の家に飼われてたという牛のうちの一頭。

夜になると、たびたび決まってうめき声をあげているので、変な牛だと思われてたのですが、勝覚阿闍梨がじっくり聴いてみるとうめき声の内容はハッキリとした阿弥陀経であり、この牛は畜生道におちてしまった者の姿なのであろうと考えられたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『古今著聞集』曰
「かならず夜一度すくうめきける 先生の阿弥陀経の持者の畜生道にいりけるにや 哀なる事也」

和漢百魅缶│2016.04.19
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