わくどさん 蛙さん

わくどさん(蛙さん)

豊後の速見郡などにつたわる昔話にでてくるもので、わくど(かえる)が家を出るときに「はったい粉」を持たせてもらい、泊まった人間の家でそれを眠っている娘さんの口のまわりにつけて「わしのはったい粉が食べられてしまった」と事件あつかいにして、おわびとしてその娘さんを嫁にもらってしまうというもの。

☆ 莱莉垣桜文 附註
自分の所有している粉が食べられてしまった、と偽装をして娘さんとお近づきになるきっかけとするのは『一寸法師』などにも見られるもの。

和漢百魅缶│2016.04.13
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