熙寧6年(1073)、陸竜図のやしきの東南隅に生えてた大きな枇杷[びわ]の木の下に現われたというもので、夜中に何人もの女子が木の下でしくしくと泣いてたというもの。近づいてみるとスッと姿が消えたトカ。
熙寧7年と8年(1074-1075)に起こった大ひでりや流行病のきざし(鬼兆)だったのではないかといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『括異志』曰
「府宅堂前東南隅 有大枇杷一株 其下夜則如数女子 聚泣者 燭之則無所見」
和漢百魅缶│2016.03.26
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