きのせい 木の精

きのせい(木の精)

土州幡多郡のあたりの山に出たといわれてるもので、木をきる仕事をしてる杣人[そまびと]たちがたき火をたいてると、どこからともなく見知らぬひとがやって来て、一言もことばを発さずにただ黙って火にあたっていったりするんだトカ。

山の中に生えてる樹木がそんな風にすがたを変えて現われてるとかいわれてたソウナ。

和漢百魅缶│2016.03.24
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