ウーシドン ウーシ殿

ウーシドン(ウーシ殿)

手にハナ(鉋)ひざにはトーナ(手斧)が生えてるというふしぎな男の子で、近づくと危なすぎるので舟にのせて外海に出されてしまいます。やがて鬼たちの住んでいる島にたどりついて鬼たちをさんざんにぶったぎり、たからものをいっぱい持ってふるさとの島に帰って来ます。

けっきょく戻って来てしまったのか、と親であるミシゲ殿は困ってしまいますが、帰って来たウーシ殿が川で体を洗うと刃物がけずりとれて、うつくしい姿になりましたトサ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
喜界島や沖永良部島などにつたわる昔話に見られるものです。

和漢百魅缶│2016.02.25
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