あわのたいぼく 粟大木

あわのたいぼく(粟大木)

陸前気仙郡につたわる昔話などに出てくるもの。むかし、稲子沢長者という長者のだらだらしたむすこが「毎日だらけててはいかん、粟[あわ]をやるからこれを自分で育ててみろ」と命じられて育成を開始。しかし、種のまき方や雑草のとり方で間違いをしてしまって、なぜか1本ものすごく巨大な、大木のような粟が出来てしまったというもの。

木こりたちを呼んで切り倒したところ、そのときの風圧で長者さんは何里も離れたところにあるお寺の屋根の上にまで吹き飛んでしまったりしたトサ。

和漢百魅缶│2016.01.28
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