おにのしゃくし 鬼杓子

おにのしゃくし(鬼杓子)

「おに」たちがごはんを炊く時につかうふしぎなめしじゃくしで、お釜のなかに水を入れてこのしゃくしでぐるぐるかき混ぜていると釜にたっぷりのごはんが出来るというもの。 二種類用意されているそうで、片方は白い米のごはん、もういっぽうは小豆のごはんが出来るという仕様。

☆ 莱莉垣桜文 附註
丹後に伝わるもので、「おむすびころりん」と同じように穴の中へ入って行ってそこで何かをもらってくるかたちのおはなしのひとつ。おむすびを落して鬼の穴に入ったじいさんがこれを持って帰って来て、試してみるとそのとおりに釜にたくさんのごはんが炊けたんだそうな。

おにのこめ」などとは同様な展開のむかしばなし。

和漢百魅缶│2016.01.27
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