越後の魚沼郡須原村などにつたわるもの。むかし、天候不順から桑[くわ]の葉っぱがどうしても足りなくて、このままでは育てても蚕[かいこ]がみんな死んでしまうと思い、女が泣く泣く川に流したところ、その蚕たちはひとかたまりになってそのままの形で石に変化し、下流にながれついたトカ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
この石はのちに村の五十嵐という男が、上洛のおりに帝にご天覧をたまわって「日本一養蚕石大明神」という名を宣下されたりしたソウナ。
和漢百魅缶│2016.01.25
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