じおうせんび 地黄煎火

じおうせんび(地黄煎火)

むかし、江州の水口の泉縄手[いずみなわて]という道にあった膝頭[ひざかしら]松という松の木のあたりで賊によって殺されてしまった地黄煎[じおうせん]売りの男が、盗まれてしまった貯金への執心から怪火となって松の木のあたりに飛んで出たトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『絵本小夜時雨』にあるものですが、水口の宿場に実際こういう伝承は確認されてはいないようです。

地黄煎は、飴の一ッ。もともと地黄煎というくすりをのむときに使われてたもの。

和漢百魅缶│2016.01.04
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