むかし、渋谷徳右衛門［しぶやとくえもん］という武士が拝領した古い屋敷の庭に出たという正体の知れないふしぎな美女で、徳右衛門の弟・徳之丞［とくのじょう］は、この美女に招かれて庭の古木の下にある洞穴の中に入っていってしまい、そのまま行方知れずになってしまったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『絵本小夜時雨』に描かれてるはなしで、徳之丞が行方知れずになったあと、洞穴を掘って探してみると1丈あたりしたから何百年も前のものと思われる人骨が出て来ただけで、その行方も何もわからなかった、という結末になってます。

和漢百魅缶│2016.01.04
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