おおけなくも 大けな蜘蛛

おおけなくも(大けな蜘蛛)

ごはんを食べないお嫁であると称して嫁入りをして来たが、実の姿は大きな蜘蛛で、夜な夜な蜘蛛のすがたに戻ってはおひつから米をひとつぶひとつぶくわえて子蜘蛛たちのもとへ運んでは食べさせてました。

あやしんだお姑さんが夜中に隠れて見張ってると、この米つぶ運搬作業をしてるのを発見したのでびっくり、お嫁の大けな蜘蛛はお姑さんを子蜘蛛たちと共に食べていなくなってしまったソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
丹後与謝郡などにつたわる昔話にでてくるもので「晩げの蜘蛛は殺せ、朝まの蜘蛛は験が良い」ということばのはじまりであるとされてます。

和漢百魅缶│2015.12.15
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