むかぜおんな 蜈蚣女

むかぜおんな(蜈蚣女)

むかぜ(むかで)が助けてもらった恩返しに、女のひとに化けてやってきたというもの。

☆ 莱莉垣桜文 附註
肥後玉名郡などにつたわる昔話に出て来るもの。お店にわたしを売ってそのお金をお礼にと言って来ますが、料理屋から「もうちょっと若かかったら」と安く言われてしまい、おじいさんが「化けているんだから、もう少し若くてもよかったのに」というと「若すぎるとお客につばをつけられるから」と、むかでがつばを嫌う(俵藤太のむかで退治などでも使われる設定)を利かせた話になってます。

和漢百魅缶│2015.11.19
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