羽後飽海郡などにつたわる昔話に出て来る、きつねが化けてやってくるもの。
ある男のおかみさんが「でべそ」過ぎて困ってるということを知って、代官所の役人に化けてやって来て「お代官が、でべそ改めにゆくからこころしておけ」とゆすりをします。男の家では困ってしまいますが、下男のひとりが狐が笑ってたのをこっそり見ておりそれを報告。やって来た代官も狐であるとわかったのでお風呂をすすめて鍵をかけ、ものすごく風呂を熱く焚いてこれをこらしめたソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
ほかの昔話では、福疣[ふくいぼ]や尻の疣などが狐にゆすられる「お内儀さんの秘密」であったりします。
和漢百魅缶│2015.11.06
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