くびすじのさんぼんあし 首筋の三本足

くびすじのさんぼんあし(首筋の三本足)

三本足に女の子のあたまがのっかってるかたちのもの。歩きづらいそうです。

☆ 莱莉垣桜文 附註
襟足の部分が三本足(ふたつではなく真ん中にもう一本張り出してるかたち)になってることの「三本足」を直接に描いた戯文に見られるデザインもの。歩きづらいという表現は一荷堂半水『臍宿替』に見られます。

芸者さんたちが三本足のかたちに白粉をぬらないところを描く三本足襟、三ッ襟なども存在しますが、こちらはふつうに毛がそういうかたちの流行りがあったことを受けてのもの? のようです。

☆ 莱莉垣桜文 附註

一荷堂半水『臍宿替』首すぢの三本足 曰
「今はこれが流行[りうかう]といふても三本足の首すぢは一ぽんがじゃまになって歩行[あるき]にくひよって先途から抜てもろたりそってもろたりしても生つきの三本じゃものどふも二本にはなりにくひがしかし芝居見に行くときはとかく首だけ先へ往[ゆき]たがるよって」

和漢百魅缶│2015.10.17
Re Design. Koorintei Hyousen 2015