ちをすうたいぼく 血を吸う大木

ちをすうたいぼく(血を吸う大木)

長者さんの屋敷に生えてたという巨大な木で、血を吸い取って長者さんを病気にしてました。

病の原因がこの木のせいであるということを鳥がしゃべってるのをたまたま耳にした男が、これを伐り倒して解決しようとしますが、ふしぎなことに次の日になると伐ったはずのこの大木がまた元通りに。

困っていると、これまたたまたま大木を見舞いに来た木たちがしゃべってるのを耳にして、そのなかに「いくらおまえでも塩水をかけられたらだめだろ」というものがあったので、それを試してみると大木が元通りになることはなく、病が癒えた長者からたくさんのほうびをもらって金持ちになったトサ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
羽後の角館などにつたわる昔話にあるもの。

和漢百魅缶│2015.10.15
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