かにんべえのばけもの かにんべえの化物

かにんべえのばけもの(かにんべえの化物)

豆州の小下田などにつたわる昔話などに出て来るもので、大きな蟹[かに]の化けたもの。出没する時はなにか正体の知れない「けだもの」のようなものに化けてたといいます。

村の畑や野を荒らしまわったり、毎年、子供をいけにえに出させていましたが、旅の武士がこれを退治しようと進み出て、「しそくはっそくにそくたいそく天に目のあり」という妖怪の発する問答から「かにんべえ」の化けたものであると見破り、洞窟の中にいたのをつきとめ退治をしました。

和漢百魅缶│2015.10.11
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