けだもののばけもの 獣の化物

けだもののばけもの(獣の化物)

犬や馬や猿などいろんなけもののばけものたちが古い荒れ寺などにいるというもの。

むかし、ある旅の六部さんが宿にするために荒れ寺に入るのですが、夜になるとこのばけものたちがぞろぞろと出没。おどろいて逃げ出したのですが、馬が投げつけてきた馬のわらじが足に激突。なんとか逃げのびた六部がその足をはっきり見てみると、もしゃもしゃと馬の毛が生えていて、馬のようになってしまってたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
羽後の角館などにつたわる昔話に出て来るもので、逃げるさいに当てられたものによって当てられた箇所が獣になってしまうという展開は猫の住んでいる土地に行ってしまう昔話などにも見られるもの。

和漢百魅缶│2015.10.07
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