かぶろきつね 禿狐

かぶろきつね(禿狐)

小さい女の子の姿であらわれて、道を歩いてるひとの肩にガバリと乗っかって来て驚かしてきたりしたという化け狐。

☆ 莱莉垣桜文 附註
十返舎一九『男作三箇羅太鼓』に描かれてるもので、筑波茂右衛門というおとこだてがこれを退治したという口絵が載せられてます。

十返舎一九『男作三箇羅太鼓』曰
「そのころ禿狐[かぶろきつね]とて往来の肩に飛上[とびあが]り驚[おどろ]かす妖怪[ようくわい]ありしに茂右衛門これを生捕[いけどり]てかへりしよりその名いよいよ四方[よも]にひびきけり」

かたぐるま」など各地の伝承にも同様のことをする狐狸は見られるのでそれらのはなしがふつうに応用されている・相互関係があると見えます。

和漢百魅缶│2015.09.30
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