こんぴらさまのどうじ 金毘羅様の童子

こんぴらさまのどうじ(金毘羅様の童子)

こんぴらの使いが童子のすがたになって現われたと見られるもの。

むかし、泉州から出発した廻船が嵐によっててんぷくしてしまい海に投げ出された男が浮いていた板につかまって長時間漂流してると、夢うつつに「ただよってるわらくずを食べれば飢えないぞよ」という声が聴こえたので、そうしてみて飢えを克服。そのうちに目の前に岩が見えたのでそれによじのぼろうと試みたのですが、その岩の上にふしぎと童子が現われて竿[さお]をふってこれを阻止しようとしてくるので断念。仕方なく板につかまって浮かんでいると航行していたよその船が通りかかり助かります。

船の上に助けてもらってから自分のつかまっていた板を見てみたら金毘羅様の守り札の板であったソウナ。

和漢百魅缶│2015.09.28
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