おおきなおけのやまんば 大きな桶の山姥

おおきなおけのやまんば(大きな桶の山姥)

大きな桶[おけ]を背中におってる「やまんば」。どうしてそんな大きな桶を背中におってるんだと訊くと、「たきつけにするものを持って帰るんだ」と答えるのですが、実のところは人間を中に入れて持って帰るための桶。

いっしょに山へのぼって、つれさらわれてしまったおじいさんは、山姥が少し疲れて休んでいるうちに桶からそっと抜け出して命びろいしましたトサ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
隠岐につたわる昔話などにあるものです。桶に入れて連れて行ってしまう部分や脱出する箇所は、ごはんを食わないお嫁などの昔話の途中の展開とかさなってます。

和漢百魅缶│2015.09.15
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