宮古島につたわるもので、南のほうの海の果てにある島にいるとされるふしぎなひとびと。
人間が島にやってくると、肉づきのよい者はつかまえてあぶらをしぼってしまいます。やせっぽちの者は動けないように捕えておいて、あぶらをつけさせてからあぶらをしぼったとか、ちからがものすごくありそうな者にはおまじないをかけて牛に変えてしまい畑作に従事させたりしてしまったりするとか言われてました。
☆ 莱莉垣桜文 附註
慶世村恒任『宮古史伝』にある野崎真佐利の伝説に出て来るアホラの描写には、アホラたちの差し出してくるあつもの(人の肉が使われてる)を食べてしまうと牛に変えられてしまうからいけない、と忠告される場面などがあり、牛へ変えてしまうおまじないの一端がうかがえます。
和漢百魅缶│2015.09.04
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