むかし、甘酒がとても好きな婆さんがいて、誰にも甘酒を分けてあげなかったのですが、婆さんがお寺参りにいってるすきにお嫁さんがこれをこっそり飲んじゃおうと婆さんの甘酒の甕[かめ]をあけてみたところ、そこには婆の生首が浮いててビックリしたというもの。
婆さんの執念が甕の中にあらわれて甘酒を飲まれないようにしてたんだソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
加州江沼郡などにつたわるもので、酢に対して念が執着してしまった「すがめのこへび」などと同様のもの。
和漢百魅缶│2015.08.23
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