みっかびのかたばのあし 三ヶ日の片葉葦

みっかびのかたばのあし(三ヶ日の片葉葦)

遠州の三ヶ日につたわるもの。むかし流罪にあって土地を移される途中、この地で亡くなったとされる橘逸勢[たちばなのはやなり]をしたってやって来た逸勢の娘・妙沖尼[みょうちゅうに]の美しさに惚れた村のある若者があったのですが、その後、妙沖尼が都へかえってしまったことをはかなんで死に、その思慕のおもいが都のある西の方角だけに葉の生えてる片葉葦になったのだソウナ。

和漢百魅缶│2015.08.0
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