さくらいがふちのだいじゃ さくらいが淵の大蛇

さくらいがふちのだいじゃ(さくらいが淵の大蛇)

陸奥にあった池に住んでた10丈以上あるおおきな大蛇で、毎年うつくしい娘をいけにえとして差し出させていましたが、いけにえとなったさよ姫の唱えたありがたいお経によって、もとの人間の姿となって成仏することが出来ました。

もともとは継母によってしいたげられたあと家を出て、人買いにさらわれて陸奥へとやってきた18歳くらいのうつくしい少女で、橋をかけるための人柱として埋められ、999年のあいだ、大蛇としてうつくしい娘をいけにえにとっていたのでした。

☆ 莱莉垣桜文 附註
奈良絵本などに残されている足利時代の物語作品のひとつ『さよひめ』や『さよひめの草子』に登場しているもの。

和漢百魅缶│2015.07.29
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