なかやまのようかい 中山の妖怪

なかやまのようかい(中山の妖怪)

下総の中山法華経寺の僧侶「日啓」と「日尚」の化けたもの。ほうそうよけな真っ赤っかごしらえ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
国芳『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。『天保雑記』などにある解釈。中山法華経寺の日啓と日尚は徳川家斉とお美代の方に絶大に庇護をされて将軍様御祈祷所の看板もちょうだいしてましたが、家斉の歿後に権威凋落。天保12年(1841)10月5日、両者とも女犯の罪のかどで遠島のおしおきを受けています。また同年同日に天保4年(1833)に庇護によって江戸の鼠山に再興されていた感応寺が、水野忠邦の命によって廃寺処分されたことも受けての解釈のようです。

和漢百魅缶│2015.06.29
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