明治16年(1883)ころ、波多野義次(当時・陸軍少佐、大阪鎮台勤務)の邸宅にいろいろと妖怪な出来事が起きたときにその原因ではないかとされたもので邸宅の裏にある下水樋に棲んでたという古狸。
起こったものは、屋内に石が大量にとびこんでくる、靴が床の間にいつの間にかある、物置の俵が座敷を転がる、座敷道具が浮かびあがってとびかかってくるなどなど。
☆ 莱莉垣桜文 附註
当時の『郵便報知新聞』などにある記事がこのはなしのではじめのもののようです。当時の『郵便報知新聞』などにある記事が
このはなしのではじめのもののようです。その記事内も「狸のせいなのだろうか」という内容であって、実際に狸がやっていた化け術なのかどうかは不明。
和漢百魅缶│2015.05.26
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