眠っているひとの身体の中から「こころ」が抜け出て、別の場所に飛んで行ったり、その「こころ」同士が喧嘩をしたりするといったもの。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『古今百物語』曰
「常に我執つよふして互にその上に立ん事を思ひて其理をいひけさんとはかる 是によりて心の影となりてその形をあらはす 全く本意にあらず」
「耳より青き雲のごときもの」とも書かれており、青っポイものだともいいます。
「心気」などとも。心の字が雲と共に出て飛び出す描き方が絵本などではされる事が多いです。これはお芝居などでもそのまま演出として使われており、「心」と大きな字の作り物が舞台に登場したりします。無論、いずれも画像上の演出であって、現実上は「心」という字が実際に出没することは無いです。
和漢百魅缶│2015.05.17
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