うまのときまいり 午刻参

うまのときまいり(午刻参)

めおとになった相手が好きでたまらないときに行うという設定の「うしのときまいり」の逆さまもの。神社の木などを鏝[こて]でなでてあげるのがそのお作法。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『軽口春の山』(1768年)などにも見られるもので、丑刻参を素材にしてつくられた小ばなしのひとつに登場するもの。『軽口春の山』では丑の「裏」であるとしている。

『軽口春の山』
「「丑の時まいりは折々あるが午の時に参り給ふはいかなる事ぞと尋ぬれば女の曰く「されば人を呪ふには丑の時に参るよし私は許嫁の殿御がいとしさにその裏でござります「それならなぜに鉄槌を持ってゐる と申せば「鉄槌ではござりませぬ神木をなぜるこてでござります といふた」

和漢百魅缶│2015.05.04
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