にどびっくり 二度びっくり

にどびっくり(二度びっくり)

羽前の米沢につたわるもの。西海枝彦兵衛というひとの家で家督が譲られるときに、あたらしい当主のまえに現われるという怪異の総称。

ある当主のときは、毛がもじゃもじゃ生えた目のある大きな足がこたつから出て来て、まず第一びっくり。それにおどろいていると、灯りをつけてお母さんがやって来たので「足が、毛と目の足が!」としゃべってると、「それはこんな足か、ははは」とお母さんが実はにせもので第二びっくりだったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『米沢里人談』や『童子百物かたり』にあるもので、享和のころ(1801-04年)には、もうすでに昔のはなしだったそうです。

和漢百魅缶│2015.05.02
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