たんぷくたがま

たんぷくたがま

越後蒲原郡の平沢村などにつたわるもの。むかし、とてもこわがりな男が山番をしていたとき「ばけものの声がしてこわい」といって逃げて来たので、弟が確かめにいったところ、川にふくべ(ひょうたん)が浮かんでいて「たんぷくたがまの尻をたたけば宝物」とうたっており、それを化物だと勘違いしたことが判明。

弟がそれを家に持ち帰って兄に見せ、ためしにそのふくべの尻をたたいてみると、宝物が出て来てふたりはしあわせに暮らしたソウナ。

和漢百魅缶││2015.03.23
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