はちべえのいぬ 八兵衛の犬

はちべえのいぬ(八兵衛の犬)

羽前最上郡の蛇塚につたわるむかしばなしに出て来るもの。大きな鷲[わし]に仔牛をさらわれて、その仇をとろうと旅に出る柳瀬八兵衛[やなせはちべえ]が山の中で出会った鉄砲撃ちのまたぎ。むかし八兵衛がいじめていた「いぬ」がその正体だったトカ。

八兵衛に対するうらみから「撃ち殺してやる」と鉄砲を向けますが、むかし八兵衛に飼われてた「ねこ」がこの「いぬ」の妻で、彼女のとりなしでなんとか八兵衛はわびを入れ、無事に深い深い山のなかから脱出することが出来たといいます。

和漢百魅缶││2015.02.24
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