こなべくび 小鍋頸

こなべくび(小鍋頸)

くびから小鍋をさげて出て来たというゆうれい。吉原の中万字屋に居た遊女が死んだ後に化けてでたというもので、おかみさんにいじめられて、身体の調子が悪くても休ませてもらうことも出来ず、小鍋をつくって温まろうとしてたところを「そんなもの食べて」と柱にしばりつけられ、くびにその小鍋をさげられ、ついに死んでしまったため、こんな姿で出たソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
文化7年(1810)に、こういうのが出たというはなしが『街談文々集要』などに残ってる幽霊。

和漢百魅缶││2015.02.02
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