よなきそてつ 夜泣き蘇鉄

よなきそてつ(夜泣き蘇鉄)

佐渡につたわるもので、むかし相川の加藤孫左衛門という武士の屋敷にみやこから移して来た蘇鉄の樹が植えられたのですが、夜ごとに「京へ行きたし、京へ行きたし」と泣いたんだトカ。

孫左衛門が「さびしいから夜泣きをするのだろう」と、もう一本べつに蘇鉄の樹を買い求めて夜泣きをする蘇鉄のとなりに植えてあげたところ、夜泣きは止まったんだソウナ。

和漢百魅缶││2015.01.14
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