こしょうじょう 子猩々

こしょうじょう(子猩々)

越中の水橋の海などにつたわるもので海に住んでるという猩々の子供。

酒樽を浜辺に置いて、お酒にさそわれた子猩々がそこに入って酔いつぶれて眠ったら、そのまわりにぐるりと円をえがくように「ぬか」をまいておくとそこから子猩々は出られなくなってしまうので、「出してやるから親にたのんで珊瑚[さんご]を採って来い」と頼むと、みごとな珊瑚を採って来てくれたといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
猩々たちは糠[ぬか]をまたいで進むことが出来ないらしく、動けなくなってしまうんだとか。親の猩々たちは日頃から「ひとのしかける酒の罠にはまってはだめだ」と注意してるらしいのですが、どうしてもアルコールのかおりには負けるソウナ。

和漢百魅缶││2014.11.21
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