きりたろう 霧太郎

きりたろう(霧太郎)

「ぜがいぼう」の子孫だという天狗で、策をめぐらせて源実朝[みなもとのさねとも]から源氏の白幡と鬼切丸を奪い、世を乱そうとしましたが、魔力の弱点である釣藤鉤[ちょうとうこう]という草を使われてしまい敗退してしまいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
並木正三・並木翁助・松田百花『霧太郎天狗酒[酉+燕]』(1761)に登場する悪玉。「大千世界を羽に乗せ日本を魔界になさんと渡たる大唐の善界[ぜがい]が子孫霧太郎と言ふは我事じゃわい」などと発していて、多くの天狗たちも率いています。

和漢百魅缶││2014.09.06
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