三州の額田郡の丹坂と奥殿のあいだの峠道にあったという大きな桜の古木で、むかしある木こりが材木にしようとこれを伐ろうとしたところ、美しい女が現われて「その木は伐らないでください」と悲願。
「化かされてるのかも知れん」と思った木こりがそれを無視して伐採を終え、家に帰ったところ、たちまちのうちに死んでしまったトカ。
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