かってのええくも 勝手のええ蜘蛛

かってのええくも(勝手のええ蜘蛛)

おかねをいっぱい持ってる蜘蛛[くも]で、むかし、金を返せないでいる老夫婦の娘を奪おうと訪ねて来たりしましたが、たまたま家に置いてあった、うらじろの葉っぱに差し込んだ光の照り返しにおどろいて「これはおそろしい」と退散。それ以後はそれを恐れて現われなかったといいます。

伯州の河村郡などのむかしばなしに出て来るもの。お正月にうらじろを飾ることのはじまりとして語られてます。

和漢百魅缶││2014.08.05
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