豹[ひょう]が外出してる人間の母親を食べ殺した後、その姿に化けて家で留守番をしてる子供を食べに来たというもの。
子供に眼が大きいと訊かれると「おばあちゃん家で卵を産んでる鶏をじっと見て来たから大きくなった」顔にぼつぼつがあると訊かれると「おばあちゃん家で小豆の上で眠ったりしてあとがついた」脚がでかいと訊かれると「おばあちゃん家から早く帰ってこようと走ったら大きくなった」などと返答して子供たちを食べようと襲いますが子供たちは逃亡。
逃げる途中で子供たちは針売り、さそり採り、卵問屋、亀商人、すりこ木販売員などから品物をもらい、それで対処をした結果、最後に豹はすりこ木で頭を撃って死に、子供たちの命は助かったトサ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
中国につたわるものですが、針や卵やすりこ木で化けた豹を退治をするあたりは「猿蟹合戦」や「雛鳥の仇討」、化けて来たときの問答は「赤頭巾」に似た感じを持ってる昔話です。
和漢百魅缶│2014.06.30
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