北海道の函館につたわるもの。大沼という沼にやどっていたというぬしで、とんでもなく太くて大きな大きな鰻[うなぎ]。
むかし、治兵衛という釣り好きな男が魚釣りをしてると、小さなうなぎ、すこし大きなうなぎ、またすこし大きなうなぎ、どんどん大きなうなぎ、と次々と大きさが増していったのでどんどん釣りを続けているとこのぬしが釣りあがり、おどろいて逃げ帰り、熱を出して死んでしまい、ぬしはぬしのほうで人間に姿を見られたということで死んでしまったソウナ。
和漢百魅缶│2014.06.15
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