ちごのれい 稚児霊

ちごのれい(稚児霊)

青森の宮田につたわるもの。荒れ寺にあらわれたふしぎな稚児[ちご]で、夜な夜な手紙を読んでしくしくと泣いては夜明けと共に阿修羅のような姿になって消えていきました。

その寺にたまたま泊まった旅のお坊さんがわけをきくと「自分は病で死に、いいなづけだった娘は遠い都へ行ってしまったので、悲しんでる」ということだったので、手紙を奪い取ってかまどにくべて焼いたところ、もう姿を出さなくなったといいます。

和漢百魅缶│2014.05.08
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