びょうき 廟鬼

びょうき(廟鬼)

霊廟に立ってるちいさい鬼の像などが人間に化けてそこら辺に歩いてあらわれたりするというもの。

むかし、茶肆[ちゃみせ]で休んでたひとが扇に思いついた題詩を書いてたところ、おそろしげな顔のひとがお茶をのみに隣に坐って、その扇を奪ってパタパタあおいで帰っちゃったので「困ったひとだ」と思ってたところ、後日たまたまとおった廟に置いてある鬼の像がその人の顔にそっくりで、そのときの題詩の書いてある同じ扇を持ってたトカ。

和漢百魅缶│2014.03.30
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