江州甲賀郡の神山[こうやま]につたわるもの。むかし、南覚坊[なんがくぼう]という名前のふしぎな術を様々につかう行者がやって来て、それを危惧した代官がこれを斬罪。南覚坊のたたりで村には数年悪い病が流行ったり不作がつづいたりしたといいます。
そのときの仕置きに関わった家の畑のさつまいもの蔓には、ときどき花が咲いたと言われてて、それを「なんがくばな」と呼んで、とても不吉なものだとしてたソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
何かの条件でときどき咲いたりする、実際のさつまいもの花のことをさしてるものです。
和漢百魅缶│2014.03.19
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