陸奥の津軽郡などにつたわるもの。むかし、娘がひとりで糸をつむいでると、この巨男が家に入ってきて「さけ飲ませろ」と何杯も何杯も酒をご所望。娘がこわがって飲ませてあげると、いきなり巨男がおしりを出して「この糸ひっぱれ」と命令。引っ張ってみるとおしりからどんどん美しい糸玉が出てきて、これを売ったら大金持ちになったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
おしりからよいものが出て来るという展開は「りんごのかい」などとは仲間。

和漢百魅缶│2014.03.13
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